PNSの完成へ・・・

PNSとは新しい看護方式である(パートナーシップ・ナーシング・システム)の頭文字をとったものです。福井大学医学部附属病院看護部で開発され、非常にメリットの多い看護方式です。しかし、比較的新しいこの看護方式は看護師の中にはなじみが薄く、戸惑いや不安が生じるものでもあります。しかし、私たち看護部はPNSのメリットをより良い看護に結び付け、患者様に提供する為挑戦しています。まだまだ未完成ではありますが果敢に挑戦していきます。

PNSって何?

処置や記録、ラウンドなど今までは個人で動いていた看護業務をペアで行動し実施するものです。PNSを導入するため、私たちは、2017年から「マインド研修」を開始しました。一番大切で、成功のカギを握っているのが、スタッフ一人一人のマインド、いわゆる思考です。相手を信頼し、しかし依存し過ぎず全力を尽くすことによって1+1=2にはならず、3にも4にもなります。そのため、PNSはパートナー同士が経験年数問わず対等の関係になります。今までのプリセプター制度では新人と10年目の組み合わせなら当然のように<指導される側>と<指導する側>という一方的な関係性になっていたと思います

「自己完結型」から「二人三脚型」へ

それがPNSにより、相手が何年目であろうと【対等の立場】となるのですから、今までの看護方式やプリセプター制度など従来の体制に慣れているスタッフが関わり方に戸惑ってしまうのも無理はありません。しかし、スタッフ全員にアンケートを取り、戸惑いながらもこの看護方式を取り入れると決定しました。これにより今まではそれぞれが個人で動き、必要時に応援を呼ぶという「自己完結型」だったものが、これからは2人で動き、必要時に離れて動くという「二人三脚型」になったのです。戸惑いや不安も多いのですが、もちろんメリットも多くあります。

【看護師側のメリット】

・お互いの技術や知識の補完ができる
・慣れない処置もパートナーに相談できる
・効率的に看護が行えるので、休憩が取れ超過勤務が減る
・患者さんの情報を共有するため看護師間のコミュニケーションが活発になる
・新人はフレッシュパートナーとしてペアに3人目として入るので相談しやすい環境になる。

【患者様側のメリット】

・担当が2人なので安心感がある
・点滴・薬・医師の指示などを2人で確認することで安全性が高まる
・応援が必要な処置がその場で行え、待ち時間が少ない

【PNS成功への道】

PNSの成功には3年程度かかると言われています。2017年から「マインド研修」を開始しましたが、実際に動き出したのは電子カルテが導入された2018年5月(新病院移転時)からになります。まだまだ、道半ばで改善点は山のようにありますが、一つ一つ乗り越えていきたいと思います。
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